公益財団法人JKAの補助事業について
認定NPO法人ことばの道案内は、2021年度から公益財団法人JKAの「児童、高齢者、障がいのある人等が相補的に関わることのできる地域共生型社会づくりを促進する活動、調査・研究等 補助事業」に取り組んでいます。ここでは、本補助事業の概要、予想される事業実施効果、補助事業に係る成果物について紹介します。
1 補助事業の概要
(1)事業の目的
認定NPO法人ことばの道案内は、これまで公共施設や病院等を中心に、言葉による道案内(「ことばの地図」)を作成・公開してきました。しかし、視覚しょうがいの当事者からは公共施設はもちろんのこと、博物館、スポーツ施設、アウトレットモール等の「ことばの地図」に関する要望も多数あり、それらに応えていく必要があります。そこで、本事業ではヒアリングで視覚しょうがいの当事者のニーズを把握し、年間20ルート程度、多様な施設の「ことばの地図」の作成・保守(メンテナンス)を行うことを目指します。これにより、視覚しょうがい者の単独歩行による外出支援が推進されることが期待されます。(2)実施内容
2021年度は下記の活動を実施しました。
①「ことばの地図」の制作と保守
視覚しょうがい当事者のニーズを踏まえつつ、東京都及び近郊の主要駅周辺の公共施設、医療施設、文化施設、公園を中心に、「ことばの地図」の目的施設を選定しました。また、JR東日本様のご協力を得て、高田馬場駅など、いくつかの駅構内についても「ことばの地図」を作成することとしました。そして、視覚しょうがい者と晴眼者が組になり、選定した施設について現地調査を行い、「ことばの地図」を作成し、「ウォーキングナビ」と「ことばでわかる駅情報検索サイト」で公開しました。作成した「ことばの地図」については、「3 補助事業に係る成果物」をご覧ください。 なお、当初は視覚しょうがい者向けの展示会への出展や、視覚しょうがい者・ガイドヘルパー・社会人・学生等を対象とした説明会の開催を通じて、「ことばの地図」制作活動の広報や参加募集を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮し、中止としました。

写真1:現地調査の様子(ロードカウンターを使った距離の計測、視覚しょうがい当事者による路面状態の確認)

写真2:現地調査の様子(目的施設入口前)

写真3:現地調査時に見つけた点字ブロックの途切れ
②ホームページのリニューアル
①で取り組んだことをより多くの方に知っていただくために、ホームページの大幅なリニューアルを行いました。リニューアルにあたっては、専門の開発会社に業務を委託し、週1回の定例ミーティングを開き、画面構成、掲載コンテンツの内容、ウェブアクセシビリティへの配慮(視覚しょうがい者が音声リーダーを使用してアクセスできるかどうか)等について詳細に検討を行いました。
なお、当初は新しいホームページを2021年度末に公開する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等があり、掲載情報の内容の精査が完了していないため、2022年6月末まで公開を延期することとなりました。
2 予想される事業実施効果
①「ことばの地図」の制作と保守
本事業を通じて、演芸場や文化ホールといったところを目的地とする「ことばの地図」を充実させることができました。また、タンデム自転車(晴眼者と乗ることができる二人乗り自転車)が使える公園などを目的地とする「ことばの地図」も作成でき、視覚しょうがい者のQOLの向上に寄与できたと考えられます。さらに、既存の「ことばの地図」についても、今回の事業で最新の情報に更新されたため、視覚しょうがい当事者が利用しやすくなり、外出機会の増加に貢献できたと思われます。
②ホームページのリニューアル
ウェブアクセシビリティが向上したことに加え、視覚しょうがい者だけでなく、晴眼者が閲覧しても楽しめるコンテンツを充実化することもできたため、私たちの活動と「ことばの地図」についてより多くの人に知ってもらう機会が提供できるようになったと考えられます。今後は、新しくなったホームページを通じて、私たちの活動に参加してくださる人が増え、「ことばの地図」の充実化、ひいては視覚しょうがい者の外出機会の増加につながることが期待されます。
3 補助事業に係る成果物
①作成した「ことばの地図」の一覧
②リニューアルしたホームページ
掲載情報の内容を精査した上で、2022年6月末に公開予定です。
①「ことばの地図」の制作と保守
本事業を通じて、演芸場や文化ホールといったところを目的地とする「ことばの地図」を充実させることができました。また、タンデム自転車(晴眼者と乗ることができる二人乗り自転車)が使える公園などを目的地とする「ことばの地図」も作成でき、視覚しょうがい者のQOLの向上に寄与できたと考えられます。さらに、既存の「ことばの地図」についても、今回の事業で最新の情報に更新されたため、視覚しょうがい当事者が利用しやすくなり、外出機会の増加に貢献できたと思われます。
②ホームページのリニューアル
ウェブアクセシビリティが向上したことに加え、視覚しょうがい者だけでなく、晴眼者が閲覧しても楽しめるコンテンツを充実化することもできたため、私たちの活動と「ことばの地図」についてより多くの人に知ってもらう機会が提供できるようになったと考えられます。今後は、新しくなったホームページを通じて、私たちの活動に参加してくださる人が増え、「ことばの地図」の充実化、ひいては視覚しょうがい者の外出機会の増加につながることが期待されます。
3 補助事業に係る成果物
①作成した「ことばの地図」の一覧
②リニューアルしたホームページ
掲載情報の内容を精査した上で、2022年6月末に公開予定です。